NAMIDA LIP

your tear will be your food

個展作り

「来年、個展をやる事にしたの」

「え、本当?じゃあ、もう撮り始めてるの?」

「ううん、全然。」

「大丈夫なの、それで」

「大丈夫なの」

 

ってな具合の個展の話。

 

きっと俺が向き合う写真と言うものは、他の写真家と言われている人との姿勢と全然違うと思う。

撮り始めるまでが俺には大変。

大変と言うか、撮れない。

とにかく、体と心に撮りたい絵を次々と創っていかないといけないんです。

その体と心に溜まった絵を具現化する為に写真を使うわけなんですが。

まぁ、どうしても絵が形作れない時もあるんですが、そうゆう時は演技で言う「即興」ですね。

現場に体だけを置いて、そこで感じたモノを撮ると言う。

後者の撮り方が本来の写真家の手法な気もしますが。

まぁ他の写真家がどうやって撮ろうが何を撮ろうが興味は全くないですね。w

 

写真を表現方法に選んだ理由は「今からでも出来る」だけの理由でした。

絵画や彫刻などは、もうエリートと呼ばれる方々は幼い頃からの蓄積で優秀とされているけれど、写真なんてどうにでもなると思って。w

安易ですね。

でも、間違ってなかったと思います。

 

およそ10年前の個展ではポートレートシリーズの最後の個展でした。

 

うーん、95%くらい妥協はなかったですね。

俺が一人のモデルさんと撮るときはまずカウンセリングします。

どんな人生だったか?どんなことに今興味があるか?

その中で重要な要素を書きだし、それを洋服に落とし込む。

それで東京中走り回って衣装を探すスタイリストもやるわけですよ。

粗いですが、メイクもね。

メイクなんてドアップじゃない限り濃淡付ければ理想に近くなりますよ。

白黒の写真だし。

普通の綺麗な洋服を着て撮影するならプロのモデルで良いでしょ。

俺が撮りたいなと思った人ならば、やはりその人が出る絵じゃないとね。。

そしてその人が納得しないと意味がない。

 

あれを見た人は俺が「これ着ろ、あれ着ろ。メイクはこうで。」

と全てコントロールしてると思った人も多いかもですが、全く違います。

モデルさんありきでした。

 

来年は本当に楽ちん。

ほんと、楽!

だって、もう20人以上のモデルにいちいち付き合わなくて良いんですから。w

20人の歴史を背負うのは大変。もうこりごりです。w

まぁそのぶん、自分の作るモノをいかに客観的に見られるかが勝負ですけど。

 

なんで10年も個展をやるのに時間がかかってしまったのか。

それは天才的な先輩達の言葉でした。

特に岡本太郎さんと桃井かおりさんの言葉が強烈で。

でも、その言葉に沿って作品を作ろうとしても、どうしても作れなかったんです。

それで苦しみましたね。

いや、苦しんでない。

あー、これじゃあ俺は芸術家は出来ないなーって漠然と思ってましたし、もうこれで作品を作ることもないなーって。

 

でも、ここ一年くらいかな。

自分の変化に驚いていました。

好きな色も好きな画家も好きな友達も好きな物とか興味をひくモノが全然俺が思っていた人生とは異なった方向にいっていて。

 

じゃあ、この今の体を使って何かを作れば自分でも気が付かないモノが作れるかなーと。先輩の言葉は無視して、変化を楽しもうと思ったのが今回のきっかけです。

 

学生の頃、学内の作品コンペみたいなのに応募したんです。

もちろん自信満々で。

見事、佳作にも入りませんでした。しかし、その当時「師匠」と思っていた日芸の先輩がいらして。

その人は写真も出来る音楽・演技、色々出来るヒーローでした。

作品が評価されなかった事を先輩に話すと。

「あーそうなんだ。でも俺は好きだけどね、この作品」

って。

 

評価の基準が変わった瞬間でした。

逆に学内で評価されて賞を受けても、先輩が良いって言ってくれなかったら俺はへこむんだろうなって。

一人の人の為に作品を作ることも大事なんだって。

万人受けがいかに馬鹿らしいかを先輩が教えてくれましたね。

あと、極端に言えば熱量。

大嫌いか大好きか。

この両極端も大事かなーと。

 

ってな感じで、来年がんばりまーす。

よろしくお願いしまーす。

 

そんな矢先、桃井かおり先輩のDVD「hee」が届きましとさ。

おしまい。

かおりさーん!

 

 

 

 

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